30話 蝕む闇に近づく者へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ルーク!癒やしの力よ――ファーストエイド」
「…くっ……サンキュー、ティア」
ティアがルークの側に駆け寄りすぐに回復を施す。大したダメージじゃなかったからかルークはすぐに立ち上がる。
「ちっ、やっかいなやつだな」
「あまり時間をかけている暇はありませんよ」
この先もまだ長い道のりが残っている。ここからは短期決戦にしなくては体力的にもキツくなる。
「風よ 刃となりて切り裂け!」
少しでもダメージを与えなければ。と今度は風を使って攻撃を仕掛ければティランピオンの前に見覚えのある緑色の光を放つサークルが浮かぶ。本来、私の術ではありえない現象だ。
「よくわかんないけどっ!――痺れちゃえ!雷旋豪転牙ぁあああ!?」
うまく行くか行かないか……それは賭けだろう。だけど上手く発動するのならとアニスが技を繰り出せばFOF変化が起こる。まさかの事に驚かされたが今はその場合ではない。みんなもそれをわかっているから目の前の敵だけに集中する。
「食らいなさい!――エンブレススター!」
的の大きな魔物には当たりやすい。上空へと放たれた五本の矢は一気に落下し魔物へと突き刺さる。
「出でよ。敵を蹴散らす激しき氷塊――セイントバブル!……ガイ!」
「おうよ!雪月花…ってな!」
今度はガイがジェイドの術でFOF変化技を出し魔物へと追撃する。かなりのダメージを受けたもうティランピオンには殆ど力は残されていない。
「これでも…食らえぇ!――レイディアント・ハウル!」
動きの鈍くなった魔物へのとどめの一撃。ルークの秘奥義をまともに食らったティランピオンはそのまま動かなくなった。絶命したのを確認してみんなも武器を仕舞う。