30話 蝕む闇に近づく者へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「な、なんだ!?地震!?」
「違います。これは……」
足を進めると再び揺れる地面。また地震かと思えばそれとは違いそうだ。辺りを警戒し始めるとティアが危ないと叫ぶと同時に私たちの目の前に現れたのは一体の魔物。確か名前はティランピオン。サソリのような姿の魔物。
「くっ!コイツを倒さないと先に進めねぇってことか!!」
各々が戦闘態勢を取り、魔物を囲う。前衛であるルークとガイが先ずは攻撃を与えるが魔物の硬さに大したダメージは与えられずカウンターに尾を振り回す。けどそれをルークとガイも後方へ飛び躱す。
「流影打!」
「シュトルムエッジ!」
アニスの連撃の後のパンチに吹き飛ばされたティランピオンにナタリアの放った三本の矢が突き刺さる。そこで少しでも足が止められればいい。
「蒼き水よ 静かなる流れより津波となりて 我が前に立ちはだかる 我が敵を襲えっ!」
杖を振るい最後に地面に打ち付ければ、私の周りに現れた小さな水は魔物へと放たれればそれは大きな流れとなり次第にまるで津波になり巨大な魔物に覆うように襲う。
「まだですよ――唸れ烈風!大気の刃よ、切り刻め!タービュランス!」
私の魔術がティランピオンにヒットし、術の効果が消えると同時にジェイドの譜術が繰り出され体勢を立て直すまもなくすぐさま攻撃を受け、その痛みからか悲鳴のような声を上げて暴れるティランピオン。
「よしっ!このまま――通牙連破斬っ!」
追い打ちをかけるようにルークがティランピオンへと技を繰り出し最初の双牙斬が決まりすぐ裂破掌を入れようとしたときだった。殻を破り変形した魔物はオーバーリミッツし技を出し途中のルークを吹き飛ばす。一気に後方に吹き飛ばされたルークは何とか着地をとるものの少なからずのダメージを受けたらしくその表情は歪んでいた。