4話 見えない不安
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「はい――トゥエ レイ ズェ クロア リュオ トゥエ ズェ」
ティアの歌声は風に乗ったかのように流れ、オラクル兵達を眠らせていく。不謹慎ながらの綺麗な歌声だと思ってしまう。
「アホ面して寝てやがる」
「ティアさん、すごいですの」
ルークは眠っているオラクル兵を見下ろしながら呟き、ミュウはティアを見上げながら褒める。
「タルタロスを取り返しましょう。ティア、手伝ってください」
ジェイドはそのまま、艦橋内に入っていった。
「俺は何をしたらいいんだ?」
ティアを見て問う。彼女は私のほうを見て、
「二人で見張りをしていて」
と言って、艦橋内に入っていってしまった。多分、中には死体だらけだから私とルークに気を遣ってくれたんだと思う。けど、
「…へっ、邪魔だってか」
いじけたように舌打ちをするルーク。私は軽く息を吐き、
「まぁ、他の兵士に見つからないとも限らないし、ね?」
とりあえず適当な理由をつけてなだめれば、そうだなと頷いた。
「しかしまー、あんな歌でどうして眠っちまうんだか」
「ティアさんの譜歌は第七音素ですの」
ルークが疑問を零せば、それにミュウが片手を挙げて答えた。