4話 見えない不安
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「イオン様はアニスに任せて、我々は艦橋を奪還しましょう」
「でも、大佐は封印術で譜術を封じられているんじゃ?」
何事もなかったようにジェイドとティアは会話を始めた。私はルーク同様、まだ動けないでいた。知ってはいても目の前で起きたことに頭の中では受け入れられずにいる。
「ええ、これを完全に解くには数ヶ月かかるでしょう」
苦笑を交えて答えるジェイド。実際は相当辛いはずなのに。
「あなたの譜歌とルークの剣術――そして真咲の力があればタルタロス奪還も可能です」
そうそう、ティアの譜歌とルークの剣術に私の……へっ?私の力???今、私の力って言った?
「わかりました、行きましょう。ルーク、真咲」
「えっ?あっ、はい」
ティアの声で自分の世界から戻る。ルークはまだ、呆然としていた。まさか私の名前ま出るとは思っていなくて驚いてしまった。
「ルーク!」
「あ、ああ」
ビクッと体を震わせ、返事をするルーク。その後、私たちは艦橋に向かっていた。途中、ルークとティアの言い争いじみたものもあったが、敵にも会わずに来れた――が。外に出たのはいいが、無数の魔物やオラクル兵が艦橋への道を邪魔していた。
「ティア、譜歌を」
ジェイドが指示を出すとティアは頷いて杖を構え、息を吸う。