27話 廻り巡る記憶の水面
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「ティアに反応した?これがユリア式封咒ですか?警告……と出ていますね」
「……わかりません。でも確かに今は解呪されています。とにかくこれで制御できます」
眼鏡に手を置き感嘆の声を上げるジェイド。が、天井に浮かぶ円形の図の中心に『警告』と書かれていたことには首を傾げた。ティアに反応したことや警告の意味は分からないがこれでパッセージリングを操作できるはずとイオン。
「あ、この文字、パッセージリングの説明っぽい」
天井に書かれた文字を読んでいたアニスがそれを指差すとジェイドが眉を顰めて表情を厳しくする。一難去ってまた一難……と言いたくなるだろう。
「……グランツ謡将、やってくれましたね」
「兄が何かしたんですか!?」
先手を打たれた。そう言わざる得ないでいると、ヴァンの名が出たことからティアが不安げな表情でジェイドへと振り返る。天井を見上げたまま、セフィロトがツリーを再生しないように弁を閉じていると説明する。それでは意味が分からずナタリアがどういうことかと問う。
「つまり暗号によって、操作できないようにされていると言うことですね」
「暗号、解けないですの?」
自分に第七音素が使えるなら解くことは出来る。けど……使えない。そう続けようとしたときだった。ルークが決意を秘めた目でジェイドへと振り返る。
「……俺が超振動で、暗号とか弁とかを消したらどうだ?超振動も第七音素だろ?」
「……暗号だけを消せるなら、何とかなるかも知れません」
「ルーク!あなたまだ制御が……!」
第七音素が必要な理由をこれと取るかは別としてもし、それでどうにかなるというのなら自分がやると言うルーク。絶対とは言えないが制御を封じている暗号だけなら消すことは出来るかもしれないと示唆するような言葉を漏らすジェイド。その言葉に決意をより露わにするルークにティアがそれは危険だと声を荒げる。