27話 廻り巡る記憶の水面
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……ユリア』
――どうしたの、ルーチェ?
『さっき……見えたよ』
――何を?……あ、千里眼ね。
『君には悪いけど、よくない知らせだ』
――それはどういうことかしら?
『……遠い未来……君の詠んだ預言は覆される』
――……何の冗談?
『冗談ならどんなにいいか……でも君も知っているはず。私の千里眼は君の預言同様、外れない』
――遠い未来……近い未来ではないのね?
『遙か未来だよ……』
――でも私がローレライの力を借りてみた預言にはそんなものはなかったわ。
『確かに君の預言通りに事は進む。戦争も然り……けどそれを覆すものが現れる』
――預言通りにすれば何も困ることがないというのにそんなことをわざわざする人が現れるというの?有り得ないわ。
『君の預言は素晴らしいものだ……依存さえしなければ。ただそれを憎む者が現れる、必ず』
――いくらあなたでも口が過ぎるわ。
『私も信じたくないよ。でも真実だ』
――それは誰?そんな愚かなことを言い出す者は?
『君なら……自分で分かるはずだよ。ローレライの力を借りればいいだけだ』
――それがあなたの答え?私を裏切るの?
『そんなつもりはないよ。君は私の恩人だ、出来る限りの協力はする。現に今だって外殻大地建設の手助けだってしてる』
――………わかったわ。あたなを信じる。