27話 廻り巡る記憶の水面
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「アルバート式封咒はホドとアクゼリュスのパッセージリングが消滅して消えました。しかしユリア式封咒は、約束の時まで解けなないはずだった」
「でも総長はそれを解いてパッセージリングを操作したってことですよね」
どうやって消えたかは分からない。が、ヴァンはそれを解いて操った。それはどうやって?テオドーロはアニスの問いに首を振った。思わずその方法を口にしそうになったけど、ふと視線を感じて目を向ければジェイドが指を口元に立て、言うなと示した。ここで私がそれを口にしては黙っている意味がない。ついもどかしさから口を出したくなってしまう。
「グランツ謡将がどうやってユリア式封咒を解いたかは後にしましょう。パッセージリングの操作はどうすればいいのですか?」
「第七音素が必要だと聞いています。全ての操作盤が第七音素を使わないと動かない」
操作方法を問うジェイドに第七音素が必要だとテオドーロが答えるとなら俺たちには三人も使い手がいるじゃないか。と、ルーク、ティア、ナタリアを見るガイ。それにナタリアが頷く。正直、シュレーの丘で起こることを考えるだけで自然と眉に皺を寄せてしまう……ティアのことを考えるならば、と。
「あとはヴァンがパッセージリングに余計なことをしていなければ……」
「それは行ってみないとわからないわね」
今回の一件からかヴァンへの危惧の念を言葉にする。そんな祖父の言葉にティアが溜息にも似た息を吐く。それがすでにされている……それが言えればいいのだけど。言うわけにもいかずに一人胸中で息吐くしかなかった。
「セントビナーの東あたりなら、たぶん一緒に崩落してるよな」
ルークが行こうと立ち上がるとみんなも立ち上がり、テオドーロに礼を述べて会議室を後にした。