4話 見えない不安
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あいにくと、この程度のことで腹を立てるような安いプライドは持ち合わせてはいないものですから」
けど彼の行動に水を差してしまうから、手を握り締めて我慢する。膝を着いたまま、そう言えばルークは眉根を寄せた。
「――ちっ、わかったよ。伯父上に取り成せばいいんだな」
舌打ちをしてそっぽを向いて返答した。
「ありがとうございます。私は仕事があるのでこれで失礼しますが、ルーク"様"はご自由に」
イヤミをこめてルークに"様"を付けるところは、ジェイドらしいと言うか。仕返しは忘れないんだね。
「呼び捨てでいいよ。キモイな」
「わかりました。ルーク"様"」
根に持ってるよね、絶対。そのまま、ジェイドは退室して、イオンは風に当たって来ると言って外に出て行った。あっ、しまった!イオンを一人にしちゃ駄目だ!
そう思い、慌てて部屋の外に出る。するとイオンの姿はなかったが代わりにそこには、ジェイドがまだいた。
「どうかしましたか?」
何事かといった顔で私を見るジェイド。尋ねているジェイドを無視して、キョロキョロと廊下を見渡せば、もうイオンはいなかった。居なくなるの早いよ、イオン。