26話 揺蕩う標
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「どうじゃった!?んん?どうじゃったんじゃい!」
街に入り奥へと行けばドッグの前には三人の老人の姿。それは紛れもなく物語が着々と進んでいることを表す……アストンさん、イエモンさん、タマラさんの姿。何やら騒いでいる三人に何事だと顔を合わせ話を聞きに側に行く。
「何かあったんです?」
「……アルビオールが、メジオラ高原に墜落したんじゃ」
ともかく事情を聞くことにしてルークが声を掛けると眉毛が一際長い、イエモンさんが溜息を吐きながら答えた。その言葉にアストンさんもタマラさんも顔に影を落とす。
「アルビオールって古代の浮遊機関をつんだ、あれか?」
「あちゃー。じゃあ無駄足だったてこと?」
アルビオールの名にガイが思い出したように言うとアニスは腰に手を当てて眉を寄せた。アニスだけじゃない、ガイと先を知っている私以外のみんなも眉を寄せる。それもそうだろう、唯一の希望が墜落したと聞けばいい顔は出来ない。が、ガイが浮遊機関は二つ発掘されたこと答える。
「よく知っとるな。じゃが第二浮遊機関は、まだ起動すらしておらんのじゃ」
「そんなことより、イエモン。すぐにでも救援隊を編成して、ギンジと浮遊機関の回収を!」
感嘆の声を上げるイエモンさんに対してアストンんが救助と回収を促すとイエモンさんは孫のギンジのことより浮遊機関と実験のことで頭がいっぱいのようだ。それにはタマラさんが「薄情なジジイ」と称して三人はこの場を後にした。
「メジオラ高原は魔物の巣窟ですよ。救援隊が逆に遭難しかねませんね」
「でも話を聞く限り、墜落した浮遊機関がないと空を飛べないみたいだわ」
さてどうしたものかとする中、ジェイドが口を開いた。救援に行っても逆に返り討ちに合うと。だがそれにティアがこのままだと自分らも右往左往するしかないと冷静に返す。ならばどうするべきか……全員で倦ねを掻く。