24話 水の都で心に秘めた想いを綴る
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「……知ってたよ」
今更、知らなかったなんて言えないし。もう、意を決するしかないかな。さっき三人だけの秘密だって言ったばかりなのに早くもバレてしまった。
「実は……」
「先程、ルークたちと合流する前に陛下とその話をしていました。なので真咲も知っています」
仕方ない、話すか。一度目を閉じ、口を開くと同時にジェイドが割り込んだ。私が瀕死のマルクト兵と一緒に転移した先はピオニーの私室だったことはルークたちには話している。実際、何の話をしていたのか知らないルークたちにそう話してもある意味間違いではない。私がゲームの物語として知っているということをジェイドとピオニーには話している。それはみんなの過去も知っているという事。
「……着いたとき、その話してて……ゴメンね」
「真咲のせいじゃないさ」
せっかくジェイドが誤魔化してくれたんだ、このまま話を合わせた方がいい。実際、知っていたのは事実だから謝罪するとガイはだから気にするなと笑った。本当なら人には知られたくないようなことなのに。ガイの好意に甘え「うん」と微笑み返す。
「なら……」
話を黙って聞いていたルークは俯いて呟く。
「やっぱガイは俺の傍なんて嫌なんじゃねぇか?俺はレプリカとはいえ、ファブレ家の……」
「そんなことねーよ。そりゃ、全くわだかまりがないと言えば嘘となるがな」
ルークが生まれる前の出来事だけど、本物のルークであるアッシュのレプリカだけど……ファブレ家の嫡男として育ってきたのだ。公爵家の人間として生きてきたから、ガイは自分なんかいないほうがいいんじゃないと後ろ向きなルークに全くではないけどと苦笑しながらもちゃんと否定する。
「ルークとガイは親友でしょ?」
卑屈気味になっているルークにフォローの言葉を入れるけど、卑屈になっているルークは「だ、だけどよ」と更に俯いてしまった。