24話 水の都で心に秘めた想いを綴る
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「ホドを攻めたのは、確かファブレ公爵ですわ……」
「そう。俺の家族は公爵に殺された。家族だけじゃねぇ。使用人も親戚も。あいつは、俺の大事なものを笑いながら踏みにじったんだ……だから俺は、公爵にも同じ思いを味あわせてやるつもりだった」
ナタリアが目を伏せて事実を告げると、ガイは今まで隠していた事を更に話し出す。辛そうだ……ついさっきまで一緒に笑っていたのに、それが急に冷たくなってしまったんだから辛くないわけがない。聞いている私たちもそれがどれだけ壮絶だったのか想像もつかない。
「あなたが公爵家に入り込んだのは、復讐のため、ですか?ガルディオス伯爵家ガイラルディア・ガラン」
眼鏡を押さえ、すっーと私の横切りガイの側によるジェイド。ずっと一緒にいたけど本当にいつ調べたのだか。まぁ初めてあったときから疑っていたんだはずだけど。
「……うぉっと、ご存知だったって訳か」
「ちょっと気になったので、調べさせてもらいました。あなたの剣術はホド独特の盾を持たない剣術、アルバート流でしたからね」
すでにガイの正体を知っていたジェイドを驚いた表情で見る。疑われていたことは分かっていたけど、まさか自分の家のことまで調べられていたなんて思いもしなかっただろうに。でも相手がジェイドならそれが出来てもおかしくないと思えるのは私だけかな。いや、みんな驚きはするけど納得もしそう。
「……真咲も知ってたみたいだな」
「えっ?」
まさか私に話が振られるなんて思わなくて素で返事をしてしまった。
「みんな驚いてるのにさっきからジェイド以外じゃ、君だけが驚かなかったからね」
よく見てらっしゃることで。ガイがそう言うと、ジェイドも含む全員が私を見る。わざとらしくでも驚いておけばよかったな。何て説明しよう。変なところでボロが出ちゃったよ。