4話 見えない不安
夢小説設定
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「昨今、マルクトとキムラスカの国境付近で、局地的な小競り合いが頻発しています。おそらく、近いうちに大規模な戦闘が始まるでしょう」
ジェイドは現在の両国に置ける状況から説明を始めた。あと、少し前に休戦したばかりということも付け加えて。
「そこで、ピオニー陛下は和平条約締結を提案する親書を送ることにしました。中立の立場から、使者としてイオン様に協力を要請しました」
「ならなんで、イオンは行方不明ってことになってるんだ?」
ルークが疑問を零す。そのせいでヴァンが帰国してしまうことに腹を立てているから。それについては教団の内部事情が関わっていると、イオンが言う。導師派と大詠師派との間に派閥争いがあることと、大詠師モースが戦争が起きることを望んでいるとジェイドとイオンが順に話す。そのため、イオンはマルクト軍の力を借りて逃げ出したことも。
「導師イオン!それは何かの間違いです。大詠師モースがそのようなことを望んでいるはずがありません。モース様は預言の成就だけを願っておられます」
立ち上がりながら、力いっぱい否定をするティア。この時はモースを信じていたから。