24話 水の都で心に秘めた想いを綴る
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「それで陛下。なんでしょうか?」
再び、ピオニーの私室へと来たけど何の用なんだろう?互いに急がなくちゃいけないはずなのに。
「いや、お前に聞いておきたいことがあってな」
ドカッとソファーに座り込む。はぁ…と返事をするとまぁ堅くなるな。と笑われた。尋問でもされると思ってる。と思われたのだろう。ジェイドも他の兵士もいない中、そんな事をするとは思わないけど。
「あいつ……ジェイドの事なんだかな。真咲、お前から見てどうだ?」
「どうだって……人の死に関してですか?」
この物語を知っているのならジェイドが人の死が理解できないという事も知っているはず。だから前もって知っている人物から見て、この数ヶ月ともに行動して何か変かがあったのか知りたいのかもしれない。
「陛下なら……分かっているのでは?」
「ああ、そうだな。だが俺が思う以上に変わった気がするんだ」
幼なじみであるピオニーが感じる以上の変化。それは画面越しでは確認できなかった、私自身が感じた変化のことを言っているの?でも……それは……私にもどんな変化かと問われれば答えに詰まってしまう。
「……陛下の言う変化か分かりませんが……優しくなったというか、思いやりがあるというか……」
上手く言葉が見つからない。必要以上に気にとめてくれていると思うし、優しくしてくれる。ユリアシティでの事が頭を過ぎる。あの今にも泣き出しそうに歪んだ表情が浮かび上がる。どうして私なんかをそんなに心配してくれるのか。私は知っていて黙っていたというのに、それすらも許してくれて。あそこで拘束されて尋問をされてもおかしくはないのに。
「あいつにとって、真咲は特別なのかもな」
途中で黙り込んだ私にピオニーはそう言った。へっ?と俯きかけていた顔をピオニーへと向けると彼は嬉しそうに微笑んでいた。ちょっ!その意味が分かりません!?