24話 水の都で心に秘めた想いを綴る
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「……そちらは?ルーク殿」
互いが互いの意思を確認するようなピオニーとナタリアが見つめ合う。その意志が伝わったのか、ピオニーは視線をナタリアからルークへと移動させる。ルークにもその意志があるのか否か。
「俺は、この国にとって大罪人です。今回のことだって、俺のせいだ。俺にできることならなんでもしたい。みんなを助けたいんです!」
ルークにとってアクゼリュスの件は永遠に過去の事になることはない。だからこそ、少しずつ自分に出来ることをしたいと言う。うん、君は本当に変わろうとしているよ。根はとてもいい子なんだもん。それは誰もが認めてくれる。そのための手助けもしてくれるはず。
「と、言うことらしい」
どうだ、ゼーゼマン。と満足げな笑みを浮かべて脇に立つ参謀に首を向ける。愛弟子のジェイドもこいつらを信じていいと言っている……とどう返事が返ってくるのか分かっていて訪ねれば、こやつらとは失礼ですじゃぞと溜息混じりに諫める。
「セントビナーの救出は私の部隊とルークたちで行い、北上してくるキムラスカ軍はノルドハイム将軍が牽制なさるのがよろしいかと愚考しますが」
ジェイドが案を出すと、「小生意気を言いおって」と言いながらも、弟子の成長を感じ取れる言葉に少し嬉しそうに頷き、議会働きをかけてくれるという。
「恩に着るぜ、じーさん」
ゼーゼマンは笑みを浮かべて謁見の間から出て行った。
「じゃあ、セントビナーを見殺しには……」
「無論しないさ。とはいえ助けに行くのは貴公らだがな」
玉座から立ち上がり、ルークの前まで来たピオニーはルークに俺の大事な民を頼むと頭を下げる。それに「全力を尽くします」「わたくしもですわ」「御意のままに」とルーク、ナタリア、ティアが答える。
「俺はこれから議会を招集しなきゃならんのだが……その前に真咲。ちょっと来い」
このままいなくなるはずのピオニーが私を手招きする。ここではと、手を引かれてそのまま謁見の間を後にして連れて行かれたのはピオニーの私室……なぜ?