24話 水の都で心に秘めた想いを綴る
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「果たして誤解であろうか、ナタリア姫。我らはキムラスカが戦争の口実にアクゼリュスを消滅させた考えている」
「我が国はそのような卑劣な真似はしません!」
ノルドハイムの疑いの眼差しを受けながらも、ナタリアは胸の前で腕を組んで睨み返す。きっぱりと言い切るナタリアにルークもそうだと拳を握って同意する……けどすぐに下に俯いてしまう。アクゼリュスの事を思い出してしまったのだろう。苦悩に満ちた表情が浮かび上がっている。
「それにアクゼリュスは……俺のせいで……」
「ルーク…それは……」
自分のせいだ。そう続けようとしたルークに割り込むように私が前に出ようとするとジェイドに肩を掴まれ制される。
「真咲、今は……それとルーク。事情は皆知っています。ナタリアも落ち着いて下さい」
「……ルーク。キムラスカが口実にしているアクゼリュスのことはさして重要性はないの」
ルークの事はともかく私のことを知っているのはジェイドとピオニーのみ。チラリとピオニーに視線を向ければ頷かれた。小さく息を吐いてルークに顔を向けてジェイドの言葉を引き継ぐ。それに対してルークとナタリアはどういうことだと首を傾げる。
「そう、セントビナーの地盤沈下がキムラスカの仕業だと、議会が思いこんでいることが問題なんだ」
肘掛けに頬杖をつきながらピオニーが眉を顰める。ティアが住民の救出に差し向けた軍を、街ごと消滅させらると考えてるのですね。と、少し苦い表情を浮かべれば、ピオニーはそう言うことだ。ジェイドの話を聞くまではキムラスカ側が超振動を発生させる譜業兵器を開発したと思っていたと頷いてそう言う。
「……結局は互いが戦争の口実を作ってる」
小さく呟く。私のこの言葉にその場にいた全員が私に視線を向ける。重い沈黙が広がり、辺りが暗い雰囲気に陥る。