23話 私と陛下と懐刀…
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「あの、着替えました」
新しい軍服を身に纏って部屋から出る。途中、邪魔が入ったときピオニーの悲鳴が聞こえたけど何だったんだろう?扉を開けたときには二人は何事もなかったように軽く会話をしてたけど。
「おっ、さすが俺。ピッタリじゃねぇいか」
「採寸は私ですよ?」
この会話はなんですか?って、採寸って……目測だよね?測られた覚えはないんだから。
「ところで、さっきの悲鳴は…」
「えっ?あ、はい。ブウサギたちが寄って来ちゃって…それで足を舐められちゃって」
き、聞こえてたんだ。一式全部新しいのを貰ったからニーハイソックス脱いだとたんに舐められるんだもん。くすぐったくて。変な声だしちゃったし。
「びっくりしちゃって」
それで大声を上げてしまったと言うと「そうですか」とジェイドは返す。何だろう……最近のジェイドが少し違って見えるのは。妙に優しいというかなんていうか。なんだか困る…って何が?私まで変になって来ちゃったよ。
「あ、陛下」
「何だ?」
聞きたいことがあったのを思い出した。どういうことか知りたかったから。
「私の軍服…変わりましたよね?」
そう、前と少し変わっていた。襟は肩が隠れるくらいまで広くなっていて、背の方も形が変わっている。しかもラインが一本増えている。裾の方も以前のはお尻が隠れるほどではなかったのに、今度のはすっぽり隠れている。グローブも肘までと短くなっていてる。
「その事か。そりゃそうだ。お前今は中尉から少佐に昇進したんだからな」
はい?と思わず聞き返してしまいそうになる。昇進って……そうなるようなことは何もしてないのに。中尉から少佐って随分と上がりすぎているような。一体どういうことなのか全く分からない。これだけのことをすっかり忘れていたようだし。