23話 私と陛下と懐刀…
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「私は……ユリアの預言を壊したい。でもそれはこれ以上の被害を出さないため。そのためなら…両目が見えなくなっても、この身を捧げてもいい」
ルークとアッシュはもちろん、イオンやみんなも六神将も本当は幸せになれるんじゃないかと思う。それは傲慢だと言われようが、私はあんな結末に納得が出来ない。
「イオン様があなたに固執していたわけが分かりました」
ふっと笑みを零して、頭を撫でる。口調もどこか優しいもの。私がこれだけのことを隠していたのだから怒るとかなんかするのかなって思ったけど……どうしてそんなに優しいの?
「黙っていて、すみませんでした」
「まぁ仕方ないだろ。誰彼構わず言える内容じゃないしな」
目を伏せて謝る私の肩にピオニーが手を回す。えーっと……隣に座っているピオニーに肩を抱かれ目の前に立っていたジェイドはソファーの肘置きに腰掛け私の結ってある髪に触れている。何ですか?このホストクラブにでも来ているかのような状態は?さっきまでの真剣な話は何処に行ったの?
「おっ、そうだ」
私の肩から手を離し、立ち上がるピオニー。扉の向こうにいる兵士を呼んで何かを話してるけど。
「これからは何かあったら私に言いなさい。いいですね?」
そっと抱き寄せられる。えっ?ええっ!?と声を上げてしまう。でも今はその優しさに甘えたくて、そのまま身を委ねて「はい」と返事する。もう、怒ってないのかな?
「おうおう、何二人の世界に入ってんだ」
「それと、先ほども聞きましたがどうやってここへ?」
戻ってきたピオニーがジェイドの肩に手を回しながら、どこぞのチンピラみたいな言い方をするが、当のジェイドはしれっとそのままスルーして会話を続ける。そんなジェイドに「…おい、無視かよ」というピオニー。すみません、何かすみません。よく分かんないけど謝んなきゃいけない気がした。