4話 見えない不安
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「ありがとうございます!!」
どんな教え方をする気なのかと内心ビクビクしてしまうが、何か嬉しくてくすぐったさを感じた。笑顔でお礼を言えば、ジェイドは少し目を見開き、驚いた顔をした。けどそれも、すぐに戻った。
「行きますよ。アニス達は先に行ってしまいましたし」
ぽんっと頭に手を置かれて撫でられた。
「子供じゃないんですから、やめて下さい」
ジェイドの行動に軽く頬を膨らませて睨む。私のこの態度は十分子供だと分かってはいるが、自然とやってしまう。ジェイドはいつものように胡散臭い笑みを浮かべたまま私を見下ろす。
「いやぁ~、ちょうどいい位置に頭がありましたから」
彼のその言葉にカチンときた。私の頭を撫でているジェイドの左手を払い退けようとしたが、彼の手は後ろで結っている私の髪に触れた。体が手を払いのけようとしたまま止まってしまった。
「この髪型だと、余計に幼くなりますね」
言っていることは腹立たしい。けどジェイドは私の髪に触れ、まだ見たことのない笑みで私を見ている。