22話 銀世界で紡ぐ導きの歌
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「そうです…ルーク」
「なんだ?」
ルークもミュウも絶対に言わないと頷く中、ふと頭に過ぎった。
「真咲を見かけませんでしたか?」
ルークが出ていった後、すぐに真咲もいなくなった。荷物を置いてからいなくなったのだから街の外に出たということはないだろう。それにしてもだいぶ時間が経ちすぎている。
「真咲?いや、見てねぇけど……どうかしたのか?」
「いえ…出たきり戻らないので。仕方ありません、捜してきます」
ルークは知らないと首を横に振ったが、何かあったのかと思ったのかすぐに表情を変えた。眉根を寄せて心配そうに顔を強ばらせた。
「ジェイド!」
「大丈夫ですよ。ただこの街は一年中雪が降るくらい寒いですからね。長時間外にいて風邪を引くといけませんので」
念のためですと、真咲を捜しに行くためにホテルを出ようとした私を呼び止めたルークに微笑んでやる。ルークにとっての真咲……彼女は特別な存在なのだろう。崩落以前から特別視をしているのは知っている。真咲はルークをみなと同じ扱いをし続け信じ続けた。心配そうにするルークに、大丈夫ですともう一度言い、私はホテルを後にした。
「ここにもいない…」
ネフリーの元にも念の為確認に行ったが来ていないという。街の南口付近にもカジノにもいなかった。もしかしたら戻っているのでは……と脳裏に過ぎったがそうは思えなかった。また一人で悩んでるのですか?まだ外にいるだろうと、途中の店でストールを一枚買い、今度は街の北側に向かう。あそこには広場がある。