22話 銀世界で紡ぐ導きの歌
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「ガイも男性なのですね…」
「年上の人妻だよー?」
はぁ、と溜息を吐くナタリア。完全にガイをからかうアニス。普段の彼を見ているとそうは見えないだろうが。
「や、違うぞ!変な意味じゃなくて……」
アニスの言葉にうろたえて、焦ったガイは懸命に弁解しようとするけど……あそこまでハッキリ言ったちゃうと、ね。
「ルーク。遅くなるとネフリーさんに失礼だから早く行っておいで」
このまま放っておいてもどのみち、ネフリーの元に行くのだからいいとは思ったけど一応、助け船は出しておいてあげよう。みんなには見えないように外を指さしてあげるとルークは私の顔を指に交互に視線を向け、頷く。
「行ってくる。じゃあな!」
今度こそ、とルークは踵を返してホテルを出ていった。ミュウもルークの肩に飛び乗って一緒について行った。出ていたってルークを見送って、小さく息を吐く。少しでも物語と変えたいけど、これは、この事はルークは知っておいた方がいい。知識とは違う……自分が生まれてきた技術の誕生をルークには知る権利はある。それにルークがジェイドのことを前ほど悪く思っていないことを分かってるけど、それでも彼のことをちゃんと知って欲しい。
「あれ?ルークは?」
「そういや…」
やっと気付いたのか、私が視線を外からみんなに戻すと同時にアニスらは辺りを見回す。
「とっくに行ったよ。こんな所で騒いでるとホテルの人にも他の宿泊客にも迷惑だよ」
「そうですよ。部屋に行きますよ」
全くもう!と言えばアニスらは、ごめんと謝る。実際、ホテルの人に、何か?とか聞かれたし……ジェイドが。各々、荷物を持ってエレベーターに乗って上へと上がる。ネフリーの計らいで、こんな豪華な宿で一人一部屋で予約してくれたらしく、アニスなんかは大はしゃぎ。一人なら好きにゆっくり過ごせるから嬉しい計らいだ。私は部屋に荷物を置いてすぐにホテルを出た……たぶん誰にも気付かれないはず。