22話 銀世界で紡ぐ導きの歌
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「……なんだか途方もない話だけど、無事で何よりだわ。修理の件も分かりました。補給が済み次第、ピオニー様にお会いしてね。とても心配しておられたわ」
「おや、私は死んだと思われているのでは?」
話を聞き終えた後も初めは頭を抱えていたが、ピオニーの名を出したときネフリーが笑みを浮かべた。少しわざとらしく言うジェイドにネフリーは首を横に振る。
「ピオニー様だけは、お兄さんが生きていると信じていらっしゃるわ」
絶対的な自信……絶対的な信頼……それがあるからピオニーはジェイドがそんな簡単に死ぬはずがないと信じているんだ。何があっても信じられる友達か……そういう関係ちょっと羨ましいな。
「皆さんもホテルの部屋をお取りしておきますから、ゆっくりと休んで下さい」
「ありがとうございます」
ネフリーが私たちに顔を向け微笑む。ホテルと聞いてアニスが、やったー!と両手を挙げ、イオンが丁寧にお辞儀をしてお礼を言う。それじゃあ行こうかと、全員が踵を返して部屋の外を出たとき……ネフリーがルークを呼び止めるのを横目で確認する。一緒に最後に出たジェイドもこの時点でその意味を理解しただろう。
「あ、俺、ネフリーさんとこに忘れ物した」
フロントで宿泊の手続きをして、それぞれに部屋を割り振っていると突然ルークがわざとらしく言う。そんな大根役者みたいな言い方じゃバレるよ、ルーク。
「俺も行こうか?」
取りに行ってくると、ホテルを出ようとするルークにガイが申し出る。足を止め、眉を顰めながらルークはゆっくりと振り返った。付いてこられたら困るもんね。
「ネフリーさん、女だぞ?」
「美人を見るのは好きだ」
お前は女性恐怖症だろ?と言わんばかりにそう言うと、ガイはキッパリハッキリと自信満々に言う。