22話 銀世界で紡ぐ導きの歌
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ヒラヒラ、舞い散る白い雪
私は再び夢を見た
でもそれは
とても暖かかった……
ガタンっ!!その大きな音ともにタルタロスは大きく揺れた。みんな、その揺れで体勢を崩し、アニスは、はぅあっ!と悲鳴をあげながら尻餅を付いた。タルタロスが故障して、ここから一番近い街……ケテルブルクに向かう、か。彼が一番、行きたくない所。
「ガイ、真咲。一緒に来てください」
へっ?私も!?…と、自分を指差せば頷かれた。どうして私も行かなくちゃいけないのか分からなくて、ルークやティアに振り返れば、二人も首を傾げた。私が行って役に立つのだろうか?
「うおっ!」
ジェイドとガイとともに機関部に行くと、至る所から煙を上げていた。魔界の泥が入ったせいか、外殻から落ちた衝撃のせいなのか……何にしても今の時点ではタルタロスは限界なんだ。
「こいつは……出来るだけやってみるが期待はしないでくれ」
「お願いします」
異常のある箇所を見ながらガイが言うと、ジェイドは仕方ないですとガイにお願いする。私も出来る範囲で異常箇所を見る。
「ここは……ショートしてるから部品自体変えないと…」
「分かりますか?」
黒く焦げた部分を見ていれば、別の箇所を見ていたジェイド声を掛けてきた。これくらいならと返し、他に故障箇所がないか見る。
「…こりゃ…応急処置が限界だな」
一番奥の方を見ていたガイが戻ってくる。がしがしと頭を掻きながら、そう言った。音機関に詳しいガイが言うな相当酷いのだろう。
「んっ?真咲。煤が付いてるぞ」
私の顔を見てガイが手を伸ばしてきた。えっ?触れるの?と口に出そうとしたとき、私の目の前に影が出来た。