21話 為すために出来ること
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「だったら、ローテルロー橋がまだ工事中ですよね?」
そこに接岸しようとティアが言い、ジェイドが頷く。では、ローテルロー橋から徒歩でグランコクマを目指そうとナタリアが手を打ち合わせれば、アニスががっくしと項垂れて、歩くんだとげんなりと呟いた。
「真咲」
「どうしたの?ルーク」
先頭を歩いていたルークが歩く速度を落として、私の横に付く。
「ほんとにありがとな。俺なんかを…信じてくれて」
少し照れたように言うルーク。けど、さっきのジェイドとアニスの言葉を気にしているのか直ぐに表情に影が差した。
「何言ってるの?私は出会ってから一度でもルークを疑った?」
私は知ってるよ。私も初めて人を殺してしまったあの日から夢を見て魘されるようになった。けど君もそれは同じだったことを。誰より優しいことも…何だかんだと、私やイオンを気に掛けていてくれてたことも。
「……そうだったな…真咲は俺がどれだけ我が儘言っても側にいてくれたっけ」
へへっと笑う。うんうん、笑っていた方が可愛いよ。これからいくらでも変われる。そして私は君を信じ続けていく。
「ありがとう、真咲。俺、頑張るよ……真咲も俺が守るよ!」
外殻に戻ってきてから何処かぎごちない笑みしか浮かべていなかったルークが満面の笑みを浮かべた。え、えーっと…お姉さんは照れちゃうよ?そんな可愛いよ笑顔で言われたら。、ありがとと返してあげれば、ルークは嬉しそうに頷いた。
今、この世界のために出来ること
彼は変わり始め
私は再び、人の血を浴びた
それでも
私が為せることをしたい…