21話 為すために出来ること
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「それでいいんじゃないですかぁ?」
「よし、じゃあ決まりだな……でも、マクルトへ行くのには船はどうする?」
途中でアッシュの繋がりが途絶えてしまったルークと同じくみんなと離れていたティアとガイはアッシュが港にタルタロスを置いていってくれたことを知らない。ジェイドが説明をしてそれで行けばいいと言う。
「……ちょっと気になったんだが、確か皇帝のいるグランコクマは戦時下には要塞になるんじゃなかったか?」
歩きだそうとした私たちの足を止めたのはガイ。彼の言葉にジェイドが、よくご存じですねぇと含みのある笑みを浮かべる。自分から疑われること言っちゃって……っても最初にセントビナーに向かうときから疑われてるんだから今更かな。
「でも、今はまだ開戦してませんよ?」
「それはそうですが、キムラスカの攻撃を警戒して、外部からの侵略経路は封鎖していると考えた方がいいでしょう」
ジェイドを見上げるアニスに彼は開戦寸前なのだからと言った。
「ジェイドの名前を出せば平気なんじゃねぇの?真咲もマクルト軍なんだろ?」
「無理、でしょ?私たちはアクゼリュスで死んでると思われてるよ」
ルークの提案に私がそう返すとジェイドも頷いた。キムラスカがナタリアとルークの死を理由として戦争を起こそうとしているのだ。ならば、今の段階で私たちが生きているのを知っているのはモースやヴァンに六神将くらいだろう。
「真咲の言うとおりです。アクゼリュスの消滅以来、行方不明の軍人が部下を全て死なせた挙句、何者かに拿捕されたはずの陸艦で現れれば、攻撃されてもおかしくない」
私とジェイドの言葉にルークは…うっと呻いて黙ってしまった。
「どこかに接岸して、陸から進んではどうでしょう」
丸腰で行けば、あるいはとイオンが提案する。