21話 為すために出来ること
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「アニス、ジェイド。僕はあなたたちの言っていることには素直に頷けませんね。ルークは元々とても優しかった。ただ、それを表に出す方法をよく知らなかったのです」
「そうだよ。人を認めることが出来ずにイヤミしか言えない人がそんな事言わないで!」
凛とした表情で二人を非難するイオン。私も二人を睨みつけるように見る。今すぐ、ルークの全てを認めてあげてなんて言わない。確かにルークは自分勝手なところもあったけど。でも、でも…変わろうとする努力を無碍にするような言葉は言わないでほしい。
「い、いいよ。イオン、真咲」
ルークが顔を赤くして、恥ずかしそうに首を横に振った。これからの自分を見てもらえばいい。そう言って、にっこりと笑顔を浮かべる。ティアが頷いて、そういうことねと言ってこの話は終わった。
「さあ、こんなところでいつまでも立ち話は危険よ。行きましょう」
「でもぉ、この後どうしますかぁ?戦争始まりそうでマジヤバだし」
アッシュに促されて外殻に帰ってきた。イオンが自分の権力を使って導師詔勅を出しに行って捕まった。ダアトはローレライ教団は当てにならない。ならばどうするかと頭を悩ませてる中、ルークが口を開いた。
「バチカルへ行って、伯父上を止めればいいんじゃね?」
ナタリアを見て言えば、彼女は首を横に振った。
「残念ですが…お父様はモースを信頼してます」
今バチカルに戻っても、モースがいる。敵の懐に行くようなものだと。ガイがジェイドにどう思うと問えば、ジェイドはセントビナーの崩落の話も心配だと呟く。それに関しては皆も同意見で頷く。
「それなら、マルクトのピオニー陛下にお力を借りてはどうでしょう?あの方は戦いを望んでませんし、ルグニカに崩落の兆しがあるなら、陛下の耳に何か届いているのでは」
ダアトもキムラスカも駄目。ならばとイオンがそう提案した。