21話 為すために出来ること
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再びこの大地に戻ってきた
君と私の新たな旅立ち
早く…
認めてもらえるといいね
「アニスはどこにいるんだろうな?」
イオンとナタリアを救出するためにダアトへの来た私たち。街の中に入ったが、アニスの姿は見当たらずキョロキョロと辺りを見回す。
「彼女は結構行動派ですからね。下手に探すよりは待っていたほうがいいかもしれません」
「でも、セントビナーのときみたいに、どんどん先に行っちまうかもしれないぜ」
街に入ってすぐの所にある石碑の前で立ち止まり、ジェイドがそう言う。それに対してルークは何気なくタルタロスから脱出して合流するまでの時のことを思い出して言えばジロっとジェイドが睨んだ。
「アニスは不用意に先走ったりしませんよ。あなたと違って」
「…わ、わかったよ。じゃあ、待とう」
ジェイドのイヤミに素直に返してしまうルーク。必死に変わろうと努力する彼の思いを無碍にしているようで私は素直に頷けなく、ただ溜息が出るだけだった。
「ルーク。イヤミにまで素直になってたら、大佐にこれからいじられ続けちまうぜ?」
「いや、まぁ…先走ったのは事実だし」
ガイが苦笑しながら言うと、ルークは視線を落としてしまう。
「ルーク!さっきも言ったけど、こんな大人げない人は放っておきなさい!」
俯いてしまったルークの前に行き、人差し指を立てルークの顔を覗き込みながらそう言うと、後ろからガシッと頭を掴まれた。
「いた~いっ!」
「誰が大人気ないのですか?…しかし、絡み方が前とは違うようですね。これだと私が悪役のようではありませんか」
私の頭を掴んだのは当然ジェイド。その状態のままジェイドは、ふむっと空いている手を顎に当てる。再会してからのルークの素直さにさすがのジェイドも驚いているようだ。