20話 あなたに逢える喜びを
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「…ぷっ、はははははっ!」
しばし沈黙が流れる中、急に吹き出したのはガイ。その笑い声にルーク、ティア、私の三人はガイを見る。
「なんだ、旦那。やきも…いや、何でもない」
何かを言い掛けたガイはジェイドから視線を逸らした。さっきまで笑っていたのに、今は顔色を悪くしている…何なの?何があったかは分からない。何せジェイドは私の後ろにいるからどんな顔をしているのかも分からないし。
「…ところで大佐。どうしてここに?」
溜息混じりのティアの声に私とジェイドは顔を見合わせた。今の今まで忘れていたとぽんっと手を打つ。
「そうそう!ガイに頼み事あったの!」
「イオン様とナタリアがモースに軟禁されました」
ジェイドの言葉にルークらは顔を強ばらせた。
「なんだって!?」
「おや、ルーク。あなたもいらっしゃいましたか」
ルークが声を上げるとジェイドはしれっとした態度でそう言った。その目は冷たく、軽蔑の眼差しだった。ジェイドはまだ怒っている……違う。もう見離してるんだった。彼はまだ知らないから……ルークがどれだけ変わるのか、どんな境遇が待っているのかを。
「…ルーク」
そんな目で見られたルークは畏縮されたように肩を竦めた。
「……いたら悪いのかよ」
少しビクビクしながらも言葉を返す。それでもジェイドの視線は変わらない。
「いえ、別に。それより、ガイ。モースに囚われた二人を助け出さないと、まずいことになります」
「まずいことって、何が起きるんだ?」
何が起こるのか分からないルークの問いに私とジェイドは顔を顰めた。ジェイドだけではなく私までそんな表情をしたものだからか、ルーク達は顔を見合わせる。
「……それは」
ダアトで開戦の話を聞いたことを話そうとしたらジェイドに手で制された。たぶん自分が話すと言うことだろう。