20話 あなたに逢える喜びを
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「ヴァンの奴はそいつを動かしたんだよっ!」
少しイライラした風に吐き捨てるアッシュ。まだみんなはヴァンがユリア式封咒を使える理由は知らない…。
「ふむ…つまり、ヴァンはセフィロトを制御できるということですね?ならば彼の目的はーー」
「さらなる大地の崩落……」
顎に手を置くジェイドの言葉を私が引き継ぐ。するとアッシュは私の方を見て、
「そうみたいだな。俺の聞いた話では、次はセントビナーの周辺が落ちるらしい」
私たちはそこで話を切り上げて、とりあえずまずはダアトに向かうことになった。もうすぐ…ルークに会える。今度こそちゃんと謝らないと…誰に邪魔されても。私は止める術を知っていたのに、それを誰にも話さず一人で何とかしようとした結果がこうなってしまったのだから。ダアトに着くと、アッシュはタルタロスを置いていなくなってしまった。イオンとアニスを送るためにダアトに入って直ぐにキムラスカとマルクトで戦争が始まるという話が聞こえた。アクゼリュスの崩落が原因だろう…と、ナタリアが『導師詔勅』を発令出来ないかと問えば、イオンは出来ると答えた。
「では、私と真咲はタルタロスの陸上走行機能を復元させておきます」
「わかりました」
そのままイオンたちは教会へと走り出し、私とジェイドは街の外へと足を向けた。ジェイドに言われるがままに走り出し、ダアト第四石碑の丘に辿り着いたときに気付いた……イオンとナタリア、捕まっちゃうんだった!!一瞬、街の方へと振り返ったが……もう遅い。ここまで来ちゃったし、二人はすでに捕まっているだろう。成るようにしか成らないか、ここでジェイドに言うわけにもいかないし言っても仕方ない。
「真咲。急ぎますよ」
「あっ、はい」
立ち止まちゃっダメだ…今は少しでも被害を抑えるため前に進まなきゃ。
「魔物っ!こんな時にっ!」
珍しく舌打ちをするジェイド。現れた魔物は二体…か。