18話 世界の何処に私は居る?
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「実はあなたは二千年前に預言で詠まれているのです」
「…えっ!?」
目を見開いてイオンを見て、耳を疑った。それを言ったイオンは一度目を伏せ、意を決したように目を再び開けて私を見る。―――そんなバカな。イオンの言葉を俄かに信じられなかったが、でもイオンは嘘を吐く様な子じゃない。ずっと一緒に旅をしたからそんなことは分かってる。それでも、はいそうですかっと信じることは出来ない。でも、どんな内容が詠まれているというんだろう?まさか、私がヴァンに斬られるとかなんて事は詠まれてないだろうけど…それでも、何にしてもありえない。私は事故でここにトリップしただけななずなのに……
「…その預言には『世界に変革をもたらす者、異世界より現れる。その者、異端の力を持つものなり』――こう詠まれてます。ただ、他の預言と違って暦がいつのことなのか分からないのです」
私の預言――預言のない異世界から来たのに…私の預言があるなんて。預言なのにいつのことか分からない…ヴァンが預言世界を破壊する為に預言にない『ルーク』を生み出したのとは違うって言うの?
「あなたの前世がユリアと対立していて、ユリアがローレライと契約した際に体中の音素を封じられました」
う…そ。私の前世?ユリアにローレライ…に封じられた…?声が出ない。頭がついていかない――いや、よく覚えていないけど…そんな風な会話をどこかで聞いたような?夢?いつも見る夢なの?でも、やっぱりよく覚えていない。あの夢のことで何も覚えていないなんて…アクゼリュスのときはあんなにも鮮明だったのに。