18話 世界の何処に私は居る?
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「おやおや、また顔が赤くなってますよ?」
「誰のせいですか!?」
怒鳴り返しては見るものの、ジェイドの顔を見ることは出来なかった。先ほどの事が鮮明に脳裏に蘇るから。だって抱きつかれるっていうより抱きしめられただもん!しかもジェイドに公衆の面前で!!恥ずかしいってもんじゃないし…知らない人に見られただけじゃなくアッシュとルークにも見られてるし……ちょっと泣きたい。しばらくすると市長―テオドーロに会いに行ったアッシュが戻ってきて、これから記憶粒子を利用してタルタロスを押し上げて外殻大地に戻るという。
「お前はどうするんだ?」
さっきのことをなかったかのように私に聞くアッシュ…いや、ルークの事はともかく、ジェイドとの事を言われても困るんだけど。
「…い、一緒に行く。その前にティアとルークのとこ行ってくる」
そう言い残し、ゲームでプレイした記憶を頼りにティアの家に行く。ゲームの画面ではそんなに広くは見えないこの街も、実際には広くて迷いそうになった。
「真咲、あなたも行くのね」
ベッドに横たわるルークを見つめながら頷く。するとティアはまだ無理はして欲しくないからここに残って欲しいけどと、言葉を続けた。ここに私が残っても何も出来ない…まぁ、みんなについて行ったからといって何が出来るわけでもないけどね。それでもここで何もしないでいるのは嫌なの。これから起こる事を全てしっかりと見ていきたいの。
「ティア、ルークをお願いね。ルークは本当は優しい子なの…表に出すのが苦手なだけ。私はルークを信じてる」
ルークの赤い髪を撫でる。次に会うときは『ひよこ頭』だね。そんなことを思って、顔が緩んでしまう。