18話 世界の何処に私は居る?
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「…ありがとうございます。こんな私の事を心配してくれて」
それでも、そんなことは分かっているけど…本当に本当に嬉しい。ジェイドの背中に手を回して撫でる。そこでようやく私を抱きしめる力が緩んだ。
「私は幸せ者です。一人じゃないって、それだけで十分です」
顔を上げ、ジェイドに再度微笑む。ジェイドは一瞬、目を見開いたがすぐに微笑み返してくれた。悲しそうな、辛そうな顔はしないで。隣で微笑んでいて……
「お前ら…何やってるんだ!?」
と、声がした。聞き覚えのある声がした。ジェイドと共にその声のほうに振り返ると、そこにはルークをティアの家に運びに行っているはずのアッシュがいた。そこで初めて気がついた。私とジェイドが公衆の面前で抱き合っていたことを……
「い、いやぁぁぁぁーーーーーっ!!」
私はジェイドから後退さるように離れて、顔にこれでもかってくらいの熱が帯び、腹の底から思い切り声を上げた。その悲鳴はユリアシティに響き渡ったとか…
「うぅ~、恥ずかしかいよぅ~」
穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。いろんな人達が往来しているところでジェイドと抱き合ってたんだから……アニスがいなくてよかった。また、何言われるか考えるだけでうんざりする。そう思うと見られたのがアッシュと見ず知らずの人でよかったのかも……何かこの世界に来てから泣いてるか赤面してるかどちらかばっかだよ。