18話 世界の何処に私は居る?
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「アッシュ」
アッシュが本当にルークを斬ることはないと思うけど、その瞳は今にも殺してしまいそうにも見えた。ただ、私を見る目は何か悲しそうに見えるのは私の気のせい?ザオ遺跡のときから思ったんだけど、アッシュは私の何かを知っているの?
「ちっ」
私から視線を逸らし、舌打ちをして剣を鞘に収める。
「アッシュ…さっきの言葉は取り消して」
「何をだ」
「人間じゃない、人形だとか…ルークは生きているの。たった一つしかないルークの命をそんな言葉で片付けないで!」
私はアッシュを見つめたまま言う。これだけは譲れない…ルークだったこんな形で生まれてきたかったわけでもない。出来るものなら、みんなと同じように望まれて生まれてきたかったはずだから。全てを否定されたんだ、十分だよ。
「…アッシュ。ルークを私の家に運ぶのを手伝って。このままにはしておけないわ」
私とアッシュが見つめあったまま動かないでいるとティアが沈黙を破るように声を発した。また舌打ちをして気を失ったルークをアッシュは背負った。
「真咲は先に行って、大佐とイオン様に事情を説明して」
「…わかった」
ティアとアッシュとは途中の分かれ道で別れ、私はゲームでの記憶を頼りにみんなのいる市長の家に一人向かった。
「なんか、蛇行しているような…」
右目が見えない分、片側に段々と寄っていってしまう。その片目での歩行が慣れなくて、とぼとぼふらふらと歩いていると、どんっと誰かとぶつかった。