18話 世界の何処に私は居る?
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「お前は俺の劣化複写人間だ!お前は貴族でもなけりゃ、人間でもねぇ!ただの作られた人形なんだよ!!」
「う…嘘だ…!嘘だ嘘だ嘘だっ!」
ルークは否定の言葉を繰り返しながら剣を抜く。それを見たアッシュも剣を抜いて、斬り掛かってくるルークを返り討ちにした。剣を弾かれ、吹き飛んだルークはアッシュに剣を突きつけられていた。
「俺だって認めたくねぇ…こんな奴が俺のレプリカだなんてな!こんな屑に…全てを奪われたなんてな」
アッシュが剣を振り上げたと同時に私は両手を広げて二人の間に入る。アッシュは振り下ろそうとした剣を止めて私を見下ろし、私は睨み付けるように見上げる。後ろでルークが気を失って倒れた音がした。
「もういいでしょ?…アクゼリュスの件は私にも責任はある…むしろ私が悪い。斬るなら私にして」
真っ直ぐにアッシュを見つめれれば、アッシュの剣を握る力が強くなったのが分かった。私が一番悪いのに…悪いと分かってるのに、本当のことをまだ言えないでいる。
「お前…」
「真咲!!」
何か言いたげに眉を寄せて私を見つめ返す。何か言おうとアッシュが口を開くと何をしているんだという風にティアが私の名を呼ぶ。うん、何をしているんだろうね。怒りに任せて、剣を振りかざしているアッシュの前に飛び出して、みんなが見限ったルークを庇って…でも、それは全てを知っていて話さなかった私の責任なんだ。話さないといけないのに、分かっているのに……私の中の何かが話してはいけないと言っている気がする。