18話 世界の何処に私は居る?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…お、お前!どうしてお前がここにいる!師匠はどうした!」
「はっ!裏切られてもまだ『師匠』か」
動揺を隠せないルークにアッシュは吐き捨てるように言う。ルークにとってヴァンは絶対の存在。あの出来事で裏切られたとは思っていない…いや、思わないように刷り込まれているんだ。
「…う、裏切った…?じゃあ本当に師匠は俺にアクゼリュスを…」
「ああ、そうさ!畜生、俺がもっと早く奴の企みに気づいていればこんなことにはっ!お前もお前だ!なんで深く考えもしねぇで、超振動を使った!」
憤りを露にするアッシュにルークがお前も俺が悪いのかと、言えばアッシュは、ああ悪いとばっさりと言い放つ。そうはっきりと言われたルークは悔しそうに歯を噛締める。ゲームの画面上で知っているとはいえ黙って見ているのは正直辛い。画面越しではない、『ルーク』のことを知っているから。ゲームのキャラではない、『ルーク』という一人の人間を私は知ってしまったから。イライラしながら見ていた『ルーク』はここにはいないんだ。
「レプリカってのは脳みそまで劣化しているのか…教えてやるよ、『ルーク』」
「アッシュ、やめて!」
悪態をついた後、意地の悪い笑みを浮かべたアッシュにティアが悲痛な叫びを上げる。私には止められない…ルークは本当のことを知るべきだ。これから彼が罪を償うために。本当はちゃんと話をしたかったんだけど、この状態では仕方ない…あとはアッシュに任せて、ルークとは外殻で再会したときに話そう。
「…自分と俺がどうして同じ顔をしていると思う?」
「…し、知るかよ」
アッシュが自分がバチカル生まれで、七年前にヴァンに誘拐されたことを話すと、ルークの顔色がだんだんと悪くなる。それは全てルークが自分のこと思っていたことをアッシュが自分のことだと話す。