18話 世界の何処に私は居る?
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たどり着いた先で
私は新たに真実を知った
誰がために私はいるの?
「ふぇ!これがユリアシティ!?」
タルタロスから降りて見上げた先にある、外殻に居たときには見たことのない街を見て感嘆の声をあげるアニス。透明なドームの屋根に覆われた中にユリアシティはあった。
「奥に市長がいるわ。行きましょう」
ティアの言葉にみんなが歩き出す。私はルークと話がしたくて、その場から動かないルークの側に寄る。やっとルークと話すチャンスなんだ、これを逃せばルークは意識を失ってしばらくはアッシュと同調フォンスロットを開いて話す機会を当分失ってしまう。
「ルーク」
私が声を掛けるとルークはビクッと肩を震わせた。先日の件を引きずってるのか目はおろか、顔も向けてはくれない。それでも私はどうしてもルークと話さなければならない。
「ごめんね…私がちゃんと話ていればよかったのに。あのね…」
「真咲、ルーク…みんな、市長の家に行ったわよ?」
ルークの手を取って話始めようとしたところでティアが声を掛けられる。ジェイドの言いつけを守るようにと言われた。それは分かってはいるけど、今しかチャンスはないからルークから離れるわけにはいかない。それ以前にこの後すぐにアッシュが来てしまう…その前にここから離れて話をしないと。
「ルーク、いこ?」
「…どうせみんな、俺を責めるばっかなんだ。行きたくねぇ」
せめて、歩きながらでもと、再び声を掛ける。けどルークは私の手を払って呟くようにそう言い、そのまま下に俯いてしまった。
「とことん屑だな!出来損ない!!」
後ろから聞き覚えのある声がした。声のほうに振りめけば眉間に皴を寄せたアッシュがいて、彼はちらりと私を見た後、ルークを睨みつける。