3話 孤独と信用と
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ど、して」
まさか、そんなことを言ってもらえるとは思わなかったので、目をパチクリさせてしまった。上手く喋れない。重ねられた手が温かい。イオンは真っ直ぐに私を見て微笑む。
「嘘を付いているとは思えませんし、あなたのことを信じられると思ったからです」
嬉しかった。ただただ、嬉しかった。信じてもらえるなんて思ってなかったから。
「んな、胡散臭そうな奴、信じられっかよ」
ルークの言葉に私は固まってしまった。彼の隣に座るティアも頷く。人間、疑うより信じることの方が難しい。
「疑うのは簡単です。ですが、ここで真咲が嘘をついても何の得もありません」
イオンは私の手を握ったまま、ルークを見る。私が嘘をついても、ここにはジェイドがいる。彼には通じないだろう、付け焼刃の嘘なんて…
「私もイオン様に賛成です。信用云々はともかく、ここで嘘をついても余計に不利な状況を作るだけです」
ジェイドは無表情で私を見据えたまま言う。
「イオン様と大佐がそう言うなら信じますけどぉ」
腰に手を当てて、まだ納得がいかなそうにアニスが声を漏らす。