17話 堕ちて、失い…真実語る
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「回復が効きづらいせいか、その…腹部に傷痕が……」
残ってしまたの、と小声で言葉を続けた。思ったよりひどい傷だったんだ。まぁ、死んだと思ってたし、生き残っただけでもラッキーになのかも。
「仕方ないよ、それは。それより、みんなのとこに行きたいんだけど」
「それよりって…真咲!」
「私は生きてるよ、それでいいの」
ベッドから立ち上がって、ティアを真っ直ぐ見つめる。今ここに生きている…それで十分なんだ。もしかしたら生かされているだけなのかもしれないけど。ティアは一度目を伏せて、わかったと言った。みんなのいる艦橋に行くと真っ先にアニスが駆け寄ってきた。さすがにタックルはしてこなかったけど…今されたら今度こそ死んじゃうよ。
「真咲…大丈夫なの?」
私に抱きついたアニスが訊いてくる。体の傷のこともそうだろうけど、三日前まで目が見えなかったのにここまで歩いてきたから、目のほうも大丈夫なのかと。
「うん…傷はティアとナタリアのおかげでね……目は、左だけで…右はまだ見えないままだよ」
「えっ!」
アニスの頭を撫でてやれば、何で!?と彼女は私の両腕を力強く掴む。ガイもイオンもナタリアも目を見開いて私を見ている。ジェイドは…こちらを見ていないから私の位置からでは様子が伺えない。
「理由は…分かんないけど。また見えるようになるかもしれないし。とりあえずは、ね?」
「あれ?真咲…よく見たら目の色が…」
アニスが私の顔を覗き込む。その声にナタリアとイオンが側に寄ってくる。二人ともアニス同様に私の顔を覗き込む。