17話 堕ちて、失い…真実語る
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「見えないみたい。でもまぁ、何も見えないよりはいいよ」
床に落ちたニーハイソックスとブーツを拾い、再びベッドに腰を下ろしてそれを履く。汚れていたのか、洗濯をしてくれたみたいだ。
「みんなは?」
ブーツを履き終えて、ティアに顔を向ける。するとティアはまだ、泣きそうな顔をして私を見ていた…やっぱり心配ばかり掛けちゃうんだね。
「ティア?」
「…え、ええ。艦橋にいるわ。私はあなたの様子を見に来たの。三日も眠ったままだったのよ」
声も泣き声になっていた。嬉しい――なんて言ったら怒られるかな?こんな私を心配してくれることが嬉なんていたら怒る?とは言え…三日も、か。そういえば…
「ティア…ルークは?」
ルークにまだ話してない。私がちゃんと話していれば、ルークが傷つくこともアクゼリュスが崩落することもなかったんだ。ジェイドではないが、過ぎたことは仕方ないけど。
「真咲には悪いけど、あなたをルークと会わせないようにと言われてるの」
「…ジェイドさん、だね」
私が確信を持って言うとティアは無言で頷く。意識を失う前に散々、押し問答をしたんだ、確信の一つも持つよ。ユリアシティに着いたとき、アッシュに邪魔される前ならチャンスはあるはず。
「…もう、私の事は知ってるよね?」
苦笑交じりで訊けば、ティアがまた顔を歪めた。私からジェイドに告白したんだから、彼ならみんなに話しているはず。言わないでなんて言ってないし。
「ええ、それで言いにくいんだけど…」
いつもならはっきりと言うのに珍しく言葉を濁すティア。それはそれで気になるから、何?と訊いてみる。首を傾げる私からティアは視線を逸らせた。