17話 堕ちて、失い…真実語る
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「その人物は笑いながら真咲に剣を振り下ろす…ここで夢は終わると言っていました」
ジェイドが話し終えると、皆は眠る真咲を見る。自分の辛いことは全て隠し、自身の内で耐える真咲。体にも心にも傷を負って…それでも尚、自分だけが傷つくことを選んでしまう異世界の女性。
「キラキラとした場所…これはセフィロト内のことでしょう。真咲を斬った人物はおそらくヴァンのことだと思います」
「でもなんで大佐が知ってるんですか?」
「前に真咲が話してくれました…予知夢みたいなものなのでしょう」
ただジェイド自身にもまだ疑問はあった。皆には言っていないが。
――どこで真咲は気づいたのでしょう…その夢がアクゼリュスの崩落のことだと。
――そして何故、ヴァンが真咲を斬る必要があったのか。
小さく首を振り、今は止そうと頭から消す。今は…彼女が生きていただけで十分だ、と。
「真咲はいったい何者なの?」
ティアが疑問を零す。今、誰もが思うことだろう。
「それは…真咲自身が一番知りたいでしょう」
それ以上は誰も何も言わなかった。後のことはナタリアとガイに任せて、ジェイドとはティアとともに艦橋に戻り、ユリアシティまでの道案内を頼んだ。ユリアシティまでは数日はかかるという。アニスは真咲の傍に居るというイオンを休むように説得して一緒に部屋を出て行った。ユリアシティに着くまで真咲は目を覚まさなかった。