17話 堕ちて、失い…真実語る
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「…原因は不明みたいですが、真咲の傷が治りにくいのは彼女の体が第七音素を受け入れられないから、ということですね」
「大佐~。私、それとは別に気になることがことがあるんですけどぉ」
真咲の脇にしゃがみ込み、手を上げるアニス。そんなアニスにジェイドは、何ですか?とアニスに視線を向ける。アニスは少々言いづらそうに一度視線を逸らす。
「…なんで真咲は崩落のこと知ってたんですかぁ?」
アニスの言葉に皆が思い出したように顔を合わせた。当然の疑問だと。イオンに皆から離れるなと言ったこと、いなくなったイオンとルークを捜すでもなく迷いもなくセフィロトに向かったこと…そしてヴァンの言葉。疑うのには十分だと。
「そうですわ。異世界の人間である真咲が何故?」
「……それは、真咲の夢です」
「夢?」
少し考え込んだ後に話し始めるジェイド。その言葉を聞き返すガイを見てジェイドは頷く。夢が何なのだと眉根を寄せるガイとティア。ナタリアも困ったように口元に手を当てて考え込む。
「真咲は初めて人を殺してしまった日から悪夢にうなされているのはナタリア以外は知ってますね?」
「ああ、夜中に何度も起こしたからな」
最近は見ていないようだがと、ガイが答える。あれだけうなされ、時には飛び起きて物陰で胃の中の物を全て戻しそのまま一睡もしなかったこともある。それは周知のことだった。ただ、バチカルに着いた辺りからはその様子は伺えない。
「その夢の内容ですが…キラキラとした場所で血溜まりの中で倒れている自分と、剣を片手に自分を見下ろしている人物…」
「それって…」
ジェイドが夢の内容を説明していくと、セフィロトでのことを思い出してティアが声をあげる。