17話 堕ちて、失い…真実語る
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―――自分が傷ついてまでこの事を隠し、一人で不安を抱え、尚且つ自分勝手なルークを庇うのですか?
血の気がない青い顔。ヴァンに斬られた腹部の傷からは大量の血が流れ出た…自身は死に掛けているのに、あんな罵声を暴力を与えたルークを庇い、自分が悪いと言い続けた。それがジェイドには理解が出来なかった。
「…ジェイド」
後ろからの声に振り返るとルーク以外の全員がこの部屋に入ってきた。声を掛けたのはイオンだ。真咲の頬をひと撫でして手を離す。
「真咲は?」
「今、眠りました…」
傍に寄ってきたイオンは規則正しく眠る、真咲を見て安堵の息を吐く。真咲の脇に腰を下ろし青白い彼女の顔を見て顔を顰めた。
「それと、真咲がキャツベルトで隠した内容も分かりました」
ジェイドは先ほど真咲から渡された資料を近くにいたガイに渡す。それを受け取って読んでいくガイの顔色が段々と悪くなっていく。
「なっ、本当なのか!?」
余りの衝撃な内容にガイは目を見開いてジェイドを見て声をあげる。そんなことが…と再び資料に目を向ける。ガイの尋常ではない驚き方に他の面々も何事かと顔を合わせた。
「ディストが調べたのでしたら、事実なのでしょう」
「見せてください」
ジェイドが眼鏡を押し上げながら言うと、イオンが立ち上がってガイの傍に寄り彼から資料を受け取る。目だけを動かしそれを読んでいく。それをティアたちも脇から覗き見る。次第に皆の顔色もガイ同様に悪くなっていく。
「大佐!これは!?」
ティアが悲痛な面持ちでベッドで眠る真咲を見る。イオンもアニスも…真咲が隠していた彼女の体の秘密に驚きを隠せないでいた。
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