17話 堕ちて、失い…真実語る
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「そうですわね。アクゼリュスは消滅してしまいました…」
「お、俺が悪いってのか?俺は…俺は悪くねぇ。だって、師匠が…」
「違う!私が悪いの…」
自分は悪くないと言うルークを遮るように私が叫ぶ。みんなの視線はルークから私に向いているはず。それでも私は、違うの…と搾り出すように声を出す。
「私は…」
「そうだ…師匠が言ってた。お前は残念だとか、私と共に来ればよかったとか…真咲は、お前は知ってたんだろ?そうだろ!!」
本当のことを話してしまおうと口を開くと、どんっと背中に衝撃が走り、それと同時に腹部にも激痛が走った。背中を打ったせいか一瞬息が出来なかった。ルークに胸倉を掴まれ、そのまま壁に押し付けられたのだ。
「ルーク!止めろ!!」
ガイ声と共に胸倉から手が離れ、ルークの気配が遠のく。たぶん止めに入ってガイが私からルークを引き離したのだろう。力任せに胸倉を掴まれたせいか苦しくて、けほっと咳き込む。
「だってそうだろ!知ってたなら何で教えてくれなかったんだ!?誰も教えてくれなかっただろ?」
さらに怒鳴るルーク。そうだよね…無知は罪と言うけど、知る必要がないのなら無知とも罪とも言えない。ただ、みんなもルークが『レプリカ』だなんて知らないから、元々記憶が無いなんて知らないから…誰が悪いなんて言えないはずなのに……なんてもどかしいんだろう。そして――私は…誰も救えなかったんだ。悔しさから、歯を噛締める。当たる場所もなくその悔しさから後ろの壁に向かって拳を叩きつける。、真咲!?とアニスが声を上げるが今の私は自身の不甲斐なさと悔しさから答えることは出来なかった。アクゼリュスの人の安否も分からない、ルークも傷つけた。ゲームをプレイしている時はこのルークにイライラさせられみんなと同じことを思っていたのに…今は自分に嫌気が差す。