17話 堕ちて、失い…真実語る
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「…昔、外殻大地はこの魔界にあったのよ。二千年前、オールドラントを原因不明の瘴気が包んで、大地が汚染された」
そのときユリアが預言を詠んで繁栄の道筋を発見した、と。ユリアは預言をもとに地殻をセフィロトで浮かせる計画を発案したと、イオンが続ける。イオンの言葉にジェイドが驚きの声をあげ、このことを知っているのは教団の詠師職以上かこの魔界出身者だけだとイオンは言う。
「僕たちは崩落したようです。助かったのはティアの譜歌のおかげですね」
「ですが、何故こんなことになったんです?話を聞く限りは、アクゼリュスはセフィロトツリーに支えられていたのでしょう?」
ズキっと心が痛む。私が話していれば、崩落は防げたかもしれない。私は…全てを知っていたのに……保身の為に知っていて黙っていた。
「それは…柱が、消滅したから?」
意を決し、私が言うとみんなが息を呑んだのを感じる。
「…お、俺は知らないぞ!俺はただ、瘴気を中和しようとしただけだ!」
たぶん、みんなはルークを見ている。みんなの姿が見えない私はルークの声のほうに首を向ける。
「あなたは兄に騙されたのよ」
ルークはティアの言葉を否定するが、イオンがヴァンがパッセージリングの傍に行くように命じたのだからティアの言うとおりだと言う。
「僕が迂闊でした…ヴァンがルークにそんなことをさせようとしていたなんて。それに、真咲にもアニスの側を離れないように言われていたのに…」
イオンが悔いたように言う。私との約束を守れなかったことも気にしているようだ。
「せめてルークには事前に相談して欲しかったですね。仮に中和できたとしても、住民を避難させてからでもよかったはずです…今となっては仕方ありませんが」
溜めいく混じりに言う、ジェイド。事前に相談か…私もルークと同罪だ。いや私の罪はもっと重い。