3話 孤独と信用と
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「……何か、私にも出来ないかなって、力が欲しいって思ったら右手が光出して、その光が消えたら、手の中にこの杖があって」
両手で杖を持って見る。ジェイドやみんなに見られてる威圧感から手が震える。
「この杖を使って何か出来るならって思ったら、気づいたら前に出てたの」
一回、深呼吸をしたがそれでも声は震えた。この部屋に味方はいない。いや、この世界には味方はいないんだ。涙が出そうになる。軽く唇を噛み、それを耐える。
「あの力は何ですか?ライガクイーンに何をしたのです?」
低い声。その声で問われ、体がビクンと揺れる…怖い。素直にそう思った。
「確かに、いきなり消えちゃいましたよねぇ~?」
アニスもその時のことを思い出したように言う。
「……ここに居るから殺されるなら、ここに居なければいいって。何であんな力が使えたかは分かりません」
下に俯く。顔を上げられない。みんなの顔を見れない。きっと誰も信じない、こんな話。杖を持つ手に力が入る。