16話 叶わぬ願い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…アニス、ごめん。"奥"に行ってくる!!」
「真咲!?」
為させねば成らないんだ…そう思い最悪の事態を想像していた頭を横に振る。まだ間に合うかもしれないと、踵を返してルークとイオンが向かった坑道の奥へと走る。後ろからアニスたちの声がしたが構っている暇はない。セフィロトに続く道に行くと、すでに扉の封印は解かれた後だった。
「…くっ」
扉をくぐり、セフィロト内に入る。そこはキラキラした場所だった…記憶粒子が光っているのだ。瘴気が漂うアクゼリュスの街の中とは違い記憶粒子が光舞っているこのセフィロト内は綺麗だった。ここは…見覚えがある。何処でだったかは今は思い出せない…けどそんなことを気にしている場合じゃない。一分一秒でも早くルーク達の元に急がなくちゃいけない。どんどん下へと走ればと螺旋状の通路に出た。上から様子を伺えば、すでにルーク達はパッセージリング前にいた。
「…間に合ってっ!!」
気持ちだけが急いで瘴気のせいでだるくて重い体は思うように動かない。何度も転びそうになりながらも螺旋の道を駆け下りる。だるい体。咳の止まらない体…でも立ち止まるわけにはいかなかった。通路を下りきったその時、
「さぁ、『愚かなレプリカルーク』!その力を解放するのだ!」
ヴァンの言葉とともにルークの超振動でパッセージリングが消滅し、地面が大きく揺れた。力の解放の余波でイオンとミュウが壁に打ち付けられ気を失っている。ルークも力を使い果たしてその場にへたり込んでしまった。
「せんせ…い…?」
ルークを見下すヴァンは口角を上げて笑う。その声に少しだけルークは顔を上げた。