15話 浮かび始めた不協和音
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「ティア…その出来損ないの傍から離れなさい!」
「出来損ないって俺のことか!?」
ルークの傍にいたティアに向かって言い放つ。ルークを見るリグレットの表情は汚らしいものを見るかのように差別した目だった。
「…そうか。やはり、お前たちか!あの、禁忌の技術を復活させたのは!!」
後方にいたジェイドが前に歩み出て怒りを露にして声をあげた。今まで見たことのない表情を浮かべ、声を荒げて…。その理由を知っている私は顔を歪めてジェイドを見つめる。
「ジェイド、いけません!知らなければいいことも、世の中にはある」
「イオン様…ご存知だったのですか?」
誰もが息を呑んで動けないでいる中、イオンがジェイドの腕を掴んで制止する。そんなイオンを見て目を見開いて驚くジェイド。イオンもルークと同じ…そのことを、全てをイオンが知っていたことにジェイドは驚きを隠せないでいた。
「な…なんだよ?俺を置いてきぼりにして話を進めるな!俺に関係あることなんだろ!?」
「…誰の発案だ。ディストか?」
話の流れからルークも自分のことを言われていることに気づく。けど、周りはそんなルークを無視して話を続ける。岩場に立ちこちらを見下ろしているリグレットを睨みつけるジェイドの表情は一層に険しくなる。
「フォミクリーのことか?知ってどうなる…采は投げられたのだ!死霊使い!」
ジェイドが槍を出すのと同時にリグレットが譜銃の引き金を引く。その直後、発砲音とともに閃光が広がり咄嗟に目を閉じる。光が消え、次に目を開いたときにはリグレットは居なかった。