15話 浮かび始めた不協和音
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「では、力ずくでもお前たちを止める!」
岩場から飛び降りながら譜銃を放つリグレット。アニスに庇われながらイオンは岩場の影に隠れ、私たちは戦闘体勢に入る。二丁の譜銃を巧みに操るリグレットは強く、ルークの剣を譜銃で弾き、発砲して距離をとる。そして今度は私のほうを向いて、譜銃を放つ。いやいや、私にはガイみたいに銃弾を剣で弾けないよ!!こちらに走ってくるのが見えて、召喚した杖を消して腰の剣に手をかける。接近戦なら大きな杖より小剣のほうが扱いやすい。ガキィーンッ!!私の剣とリグレットに譜銃がぶつかり合う。ギリギリと力の押し合いをしながらリグレットは顔を近づけてくる。
「…真咲。あなたも私たちと来なさい」
「なっ!?」
「そんな体で奴らと居てもお前は死ぬだけだ。なら、私たちと来れば生き長らえる」
何を言ってるの?体のことを知っているのは分かる。でも"生き長らえる"って!?リグレットの言葉に思わず目を見張ってしまった。血中音素が少ないせいでいつ死んでもおかしくない私がヴァンの元に行けば生きられるって…
「どういう意味?」
「お前は少量の瘴気ですら命を縮めてしまう体…だが、私たちの元に来れば"元の体"に戻れる」
剣と譜銃で押し合いを続ける中のリグレットの言葉が私の頭の中で駆け巡る…生きることが出来る。それは甘美な響きだ――でも!
「…それでもあなたたちの元に行くわけには行かない!」
「ならば、ここで朽ちろ!!」
押し合っていた譜銃を急に引き、私に向けてつきつける。なんとか間合いを取ろうとしたがリグレットのほうが当然早い。ヤバいっと思った瞬間だった――