14話 揺らぐ心
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「でしたら、ジェイドにお願いしてしてみればよかったのでは?」
イオンの言葉に固まってしまった。顔を合わせづらい…また倒れちゃったし、勝手に出てきちゃったし。きっと、怒られるんだろうなぁ。いや、もしかしたら無言の圧力があるかも。
「あぁ、うん…そう、なんですけど…」
歯切れ悪く答えてしまう。要は後ろめたいからなんだけど…
「とりあえず、宿に戻ろう。剣のほうは暇を見て、稽古を付き合うよ」
迎えが来たのでは仕方ないので、ガイとイオンとともに宿に足を向けた。宿に戻ると、ティアとナタリアに真っ先に怒られ、アニスに至っては体当たりをしながら抱きついてきて「バカ~」と怒られた。一番怒っているだろうジェイドは、やっぱり何も言わなかった。寧ろ、それがもの凄く怖い…
宿を出た私たちはマルクトの領事館に足を運んだ。そこで、すでにヴァンは先遣隊を連れてアクゼリュスに向かったという。じゃあ、早く追いかけようと言うときに、今度はガイが誰かに操られたかのようにルークを襲った。イオンがガイの腕の傷を見てこれはカースロットだといい、術者の側から早く離れたほうがいいだろと港へと急ぐ。そして、カイツールまで数日の船旅の間、ジェイドとは口をきくことはなかった。
私は私のはずなのに
目を覚ましたら忘れてしまった夢は
私じゃない『私』がいた…
それを知る日はいつの日か――