14話 揺らぐ心
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「やぁーっ!!」
剣を構え、魔物に向かって走り出し、突進してくる魔物を剣で防御し、剣を振り下ろして一撃入れる。が、さすがにそれで終わることはなく、攻撃の態勢をとろうとした魔物に回し蹴りの要領で片足を軸にして回転し、その遠心力を利用して魔物にもう一撃を入れる。魔物はその一撃で音素に帰って消えた。
「真咲!」
一息ついて剣を鞘に収め、後ろからの声に振り返る。声の主はイオンで、その後ろにはガイもいた。
「イオン様、ガイ。おはよう」
走りよってくるイオンとガイに私も歩み寄る。
「おはよう、じゃないだろ!?キミは昨日、倒れたんだぞ?」
「ティアが心配してしましたよ」
起きてみれば隣にいたはずの真咲がいなくてティアが捜し回っていたと。みんなも心配してるよっと、ガイが眉根を寄せた。また、心配かけちゃった。書置きしてくればよかったかな?
「ごめんなさい」
「何をしてたのですか?」
イオンが首を傾げて訊いてくる。ガイもイオンの隣で頷く。
「えっと、剣の練習?」
先日の戦闘でシンクに一方的にやられていたのが悔しくて、接近戦でも対応できるようになりたかったと、説明をした。
「なら、声を掛けてくれればよかったのに」
腰に手を当てて言うガイ。剣なら教えてあげることが出来るだろ?っと。
「みんな寝てると思ったから。それにガイは私に近づけないでしょ?ルークは起きないし、絶対"めんどくせー"とか言いそうだし」
「………」
私が人差し指を立てて言うと、ガイはバツが悪そうに頭を掻いた。剣を合わせられる距離に近づいたらもうダッシュで逃げていきそうだし。