3話 孤独と信用と
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「……第七音素の超振動はキムラスカ・ランバルディア王国王都方面から発生。マルクト帝国領土、タタル渓谷にて収束しました。
超振動の発生源があなた方なら、不正に国境を超え、侵入してきたことになりますね」
「へっ!ねちねちと嫌味な奴だな!!」
ジェイドの長々とした説明に、ルークは椅子に反り返って座りながら、そっぽを向いて言う。そりゃあ、ジェイドだもん。と思えば、前後から楽しそうな声がする。
「へへ~イヤミだって。大佐」
「傷つきましたねぇ」
13歳と35歳の会話とは思えないよ。二人にかかると、この緊張感も吹っ飛んでいきそうだよ。いつ私の事が聞かれるかとか分かんないから、こっちはドキドキしてるのに。特にライガの住処で使ったあの力に関しては、私にも分からないし。むしろ、私が聞きたいよ。そんな事を考えていると、いつの間にか話は進んでいた。ルークのフルネームを名乗り、アニスからは公爵様、なんて呟きが聞こえる。
「今回の件は私の第七音素とルークの第七音素が超振動を引き起こしただけです。ファブレ公爵家によるマルクトへの敵対行為ではありません」
淡々と冷静に説明をするティア。いくら軍人とはいえ、とても16歳とは思えないほど落ち着いている。ルークに、敵意は無いと言うイオンにジェイドは温室育ちのお坊ちゃま、とからかうように言う。